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植物
ヒノキ
●木の特ちょう
日本と台湾(たいわん)にのみ分布し、大きい物は30m以上の高さになります。かんそうした場所を好むので、天然のものは尾根筋(おねすじ)の岩場などで見られます。ヒノキはフィトンチッドという、人間にとっても精神安定効果のある物質をたくさん放出します。そのためヒノキ林は、森林浴を楽しむ最適な場にもなっています。
●里地・里山で植えられているところ
材木を目的とする人工林として、少しおく深い山などの尾根筋に植えられます。
●材木の利用
建材として最高品質とされ、特にお寺や神社の建築には欠かせない材とされてきました。法隆寺(ほうりゅうじ)のように、1000年をこえる建築物もあります。水に強くてくさりにくいので、ふろおけや手おけ、まな板などにも使われてきました。木の内皮は火縄銃(ひなわじゅう)の火縄、外皮は檜皮葺(ひわだぶき)の屋根などに利用しました。また、葉には消臭(しょうしゅう)効果があるので、鮮魚(せんぎょ)の下にしくこともあります。
●木についての言い伝え
古代にはヒノキの木へんをすりあわせて火をおこしたこといわれています。そのため“火の木”とよばれるようになったと言われています。また、マッチがふきゅうする前までは、火種から火をとる「付け木」というものに使われていました。
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