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くらし
花見
花を楽しむ風習は、今から1200年ほど前にきぞくの間でさかんになりました。
そのころの主役はウメで、日本最古の歌集『万葉集』にはウメの歌が118首出てきますが、サクラと思われる歌は50首しか出ていません。
平安時代なると、野生のサクラを都に植えて楽しむようになりました。
一方、農村では、サクラの花が農作業を始める目安になったので、農業の儀式(ぎしき)としてお花見が行われるようになりました。
そのため、農作業がいそがしくなる前にいこいのひとときを楽しんだり、花のさき方によって農作物の出来具合をうらなったりと、豊作をいのるお祝いをかねてお花見が行われるようになったといわれています。
やがて江戸(えど)時代になり、しょう軍家が上野の寛永寺(かんえいじ)、隅田川河畔(すみだがわかはん)、飛鳥山などに桜の名所を作ったことから、お花見はふつうの人でも楽しめるものになりました。そして今では春には欠かせない行事になっています。
(下の写真は、樹齢(じゅれい)約2000年といわれ、現ぞんするものでは、日本で一番古い桜と考えられている「神代桜」です。山梨県北杜市(やまなしけんほくとし)の実相寺境内にあります。)
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