- HOME
- 里地・里山だいはっけん
- こよみ
- 雑木林の四季
こよみ
雑木林の四季
雑木林の豊かな四季の移り変わりを、イラストでしょうかいします。
春の雑木林のいろどりに満ちています。早春には林の度面でスミレやアマナ、キンランなどの小さな野草が咲き始めます。やがて新緑とほぼ同時にヤマザクラがさき始め、本格的な春がやってきます。林の中にはチョウが飛び交い、花のみつを求める野鳥も集まります。ヤマツツジがさくころには、もう夏も間近です。
夏の雑木林は、生き物たちの楽園です。セミやカブトムシ、クワガタ、オオムラサキなどのたくさんのこん虫が、樹液を吸いにやってきます。葉がしげる木々のこずえからは、さまざまな野鳥の声が聞こえてきます。この時期、ササなどにおおわれてしまわないように人々は下草がりをします。
秋の雑木林は、色とりどりです。赤とんぼが秋の訪れを告げ、やがて木々の葉が赤や茶色、黄色などに色づいていきます。コナラやクヌギ、カシなどがドングリを落とすのもこの季節です。生き物たちにとっては、冬に向かう前の大切な食べ物になります。
冬の雑木林は、ねむりについたかのように見えます。でも、日本で冬をこす野鳥たちがやってきて、木々のこずえでさえずります。こん虫たちは卵をまゆなどで包んだり、落ち葉の下や、地中にもぐったりして冬をこします。この時期に厚く降り積もった落ち葉をかいておくと、春にさまざな野草がさきます。
- « 雑木林の手入れ 草刈り
- タニシ類 »